2・34図 燃料弁抜き出し工具
?弁案内挿入工具
内径を弁案内上部(ステムシール取付け部)の径に合わせて工具を造り、ステムシール取付け部下の段付き部を叩いて挿入する。
2・35図 弁案内挿入工具
1.4 部品の洗浄
洗浄が悪いと、十分な点検が出来ないのみならず、組立試運転時に思わぬトラブルが発生することが有るので、入念に実施する必要がある。
1)燃焼カーボン落し
シリンダヘッド、ピストン、吸排気弁、燃焼室、過給機等燃焼ガスにさらされる部分にはカーボンが固着しており、除去しなければならない。カーボンの除去には、市販のカーボン除去剤を使用するのが能率的である。これは予熱した浴槽に3〜4時間浸漬させカーボンを軟らかくして除去するもので、使用方法を誤らないよう注意が必要である。
2)一般部品の洗浄
大きな整備工場では、自動洗浄機を使用しているが、一般には循環式の洗浄槽又は洗い桶を使用し、洗い油で手作業により洗浄する。
尚、機関の外部は通常スチームクリーナなどを使用して洗浄する。
3)冷却器などの洗浄
潤滑油冷却器、空気冷却器、清水冷却器など複雑な形状の部品は、浴槽内に入れて市販の洗剤に浸漬させた後スチームクリーナなどで洗浄するか、又は、洗剤を溶かした洗浄液をポンプによりより循環させた後、管などは2・36図のようなナイロンブラシを使用して汚れを落とすなど、いろんな方法を組み合わせて洗浄する。
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