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2・11表 鑞の配合と溶解温度

 

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3)溶剤について
鐙付には接合部表面の酸化物を取り除き、かつ酸化物の発生を防ぐために溶剤を必要とする。硬鐙付には一般に瑚砂を用いる。ハンダ付に用いる溶剤即ち「半田液」は稀塩酸に亜鉛盾を溶かした液、塩化クローム、ぺ一スト等を用いる。

 

3.5 メタロック

鋳造部品が亀裂破損した場合、専門業者に依頼して修理する。
2・173図のような形状の特殊合金鋼メタロック材を使用し母材にクラックを横切る方向に、メタロックと同じ形状の溝を掘り、母材厚さに応じ何段かに分けてメタロック材を挿入し、各段ごとにピーニングを行い母材と完全に密着させる。メタロック材の寸法および挿入数は母材の材質および肉厚、またクラック部に働く応力に応じて決定する。肉厚100耗程度までは母材の片面よりの加工で充分加工し得る。
上記メタロックとメタロックの間には、亀裂線上に沿いメタロック材と同じ材質の2・174図のごときメタレース材を、互いに重ねるようにネジ込み上部よりピーニングし、油・水等の圧力部の漏洩を止めると同時に、クラック部に働く剪断応力に対し有効に作用せしめる。施工仕様はメタロック同様修理品の条件により決定する。

 

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