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1)通油量
清浄機を効率よく稼働させるためには適切な通油量とする必要がある。燃料油の場合は、機関MCR時における燃料消費量より15%程度多い量を、清浄機の処理容量とし、それ以上の実容量をもつ清浄機を選定するのが通常の方法である。また、潤滑油の場合は、相当絞って通油しているのが実状である。

2)処理温度
清浄機の処理量は粘度により左右されるので、効率よく活用するためには処理油を加熱して粘度を下げる必要がある。
しかし、経済性、加熱による油の劣化及び加熱による清浄機への悪影響等の理由により最適粘度を24cSt、最高加熱温度を98℃(100℃以下)としている。参考までに各油種における処理温度を4・6表に示す。

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3)調節板
ピュリファイア運転の場合、回転体内の軽液と重液との分離境界面をある一定範囲内に保持する必要があるが、重液側出口径を変える(径の異なる調節板を使用する)ことによって、その調節を行っている。
径の大きな調節板を組込むと分離境界面は外側に移動し、径の小さな調節板を組込むと内側に移動する。
適切な調節板を選定することは清浄機を使用するにあたっての最も重要な項目の1つであるので誤りのないよう、十分な注意を払う必要がある。

4)潤滑油
潤滑油は堅軸と横軸の各軸受及びギヤの潤滑を行なうためのもので、その方式は油浴とスパイラルギヤによる飛沫潤滑である。

 

 

 

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