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前線が滑空場に近づいているときなど、4−36図のようにモーターグライダーで前線に近づき、前線の上昇風帯などを実際に体験させる。また、気団と気団が接しているときや、風向の異なった気流がぶつかっているようなところでは、上昇風の形状が異なっている。これらに対する経験は、モーターグライダーでなければ、気らくに味わうこともできない。
山岳飛行の練習
山岳地帯で利用できる斜面風は、斜面上昇風である。山に近い滑空場でも、斜面上昇風の利用はむずかしいが、モーターグライダーを使えば、かんたんに実施できる。特に、いちばん初心者向きな斜面滑翔などは、風向に直角な斜面を利用すれば、おもしろいように飛べる。
上昇風そのものは見えないが、風向に対する斜面の形状で、上昇風の空域もわかるようになる。また、斜面の草木の動揺で、どの斜面に上昇風が発生しているかもわかる。これは、実際にそれを見て、経験しなければわからない。
上昇風の高さの範囲は、一般に、だいたい山の高さの2倍くらいまで上昇風がある。それ以上の高度で感じられる上昇風には、熱上昇風が含まれている。

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