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その機体に充分慣れること
いうまでもないことであるが、記録飛行や競技飛行は、10数時間の滑翔経験のあとでやるべきである。世界選手権に出場するパイロットたちは、少なくとも、50時間以上はその機体に慣れるために飛ぶという。その機体のくせをよく知っていれば、成績に大きい差が出る。まして初心者のうちは、機体に充
分に慣れてから行うべきである。4−2図のように計器を見なくとも、どのくらいのスピードかが、わかるようにならなければ、サーマルのもっとも強い個所をつかむことはできない。

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飛行地域の地図を頭の中に入れておくこと
飛行するその区域については、地図を充分に頭に入れておくことがたいせつである。まず、不時着のための地域の検討をしたり、ファイナルアプローチ距離と高度の関係を地図に記入し、できれば気象条件やコースが異なった場合の地図を数枚用意すると、自然に地図が頭にはいってくる。また、実際に空に上がってみると、地上で見たのとけしきはだいぶ異なってくる。そのためには、実際に空中で同じような高度から進行方向に向けてとった写真などを前もって用意すると便利である。飛行のときには、写真をその順序で見られるようにしておく。特に、ファイナルアプローチをスタートする地域の写真などは、スタートを始めようとするときの精神的な安定のたすけとなる。
範囲50km−2000〜1500の高度から
25km−1500〜700〃
10km−700〜500〃

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