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2.飛行機曳航

(1)飛行機曳航の理論
水平曳航中の場合

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水平曳航中の諸力のつりあいは、3−69図のようになる。この図でわかるように。グライダーを引く力はTとなり。TはT=Dなので、機体の全備重量のL/D分の1である。すなわち、

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したがって、ブラニック程度の複座機を500〜600?sとすると、L/Dは20〜25となり、Tはおよそ20〜30kgの範囲になる。

 

上昇曳航中の場合
上昇曳航中の諸力のつりあいは、3−70図のようになる。この図でわかるように、機速100〜120?q/h,上昇速度2.5〜3m/sとすると、その比率は約30m/s対3m/sとなり、結局10:1である。したがって、図中の全備重量Wの飛行方向の分力W0は、Wと上昇角の比であるので、W1/10となり、約50〜60kg程度である。
曳航機にとって必要とされる曳航力は、D+WDであり、結局は70〜85kg程度のものである。

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