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(6)強風下のウインチ曳航
離陸時において
1)ウインチ運転者の注意しなければならないこと。風速と乱流は、地表面からの高度が高くなるにしたがって、第67図のような状態になる。第67図の右図のように、地上近くでは、変化が大きくなる。そのため、曳航の初期に突然離昇することがあるので、最初の引き初めのうちは。パワーを静かに増加することがたいせつである。
2)パイロットの注意しなければならないこと。最初のスタート時には、機体が急に浮き上がるので。昇降舵の急な操作は避け、上昇姿勢も平常の場合よりもやや少な目にすべきである。高度を獲得するにしたがって、上下方向の突風が大きくなるが、地上近くよりも度合が少ないので、曳航速度に注意すれば安全である。
中間の状態では
1)ウインチ運転者はどうするか。ドラムの回転が次第におそくなり、しまいには止まってしまう。3−68図のように、飛行軸線は次第に上向きになり、索の巻取速度が0になるからである。それで、まだ風速が速いときには、グライダーのパイロットが「速い。」と叫ぶ。このとき、ウインチ運転者は、

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