日本財団 図書館


(2)諸装置について
ウインチの馬力とドラムの径、およびその連用
ウインチ車は、自動車用のエンジンを使用している。ガソリンエンジンは、4,000cc以上のシリンダー容積をもったものか、10,000cc以上のトラック用ジーゼルエンジンが使用されている。ジーゼルエンジンは国産であるし、部品も充分にある。それに反して、ガソリンエンジンでは、外車のエンジンを使用しているので、部品の交換に困ることが多い。
エンジンのトルク曲線とドラムの後もともと、ウインチとして設計に欠点のあることもある。理論的には検討されてはいないが、その検討には次のような点が考えられる。
エンジンのトルク最高の回転よりもやや速い位置にドラムの巻取速度50〜70?q/hを持っていくようにドラムの径を設定する。パワーのあるエンジンの場合には2速または3速を使用できる。その場合には、2速または3速を無風時に合わせ、他の2速または1速は風の強さによって切り換えられるようにしておけば、なお有利である。
トルクコンバーターのクラッチを使用すれば、ある程度不慣れのものでも、かんたんに覚えやすいし、前記の1〜3速の切り換えも自動的になるので、便利である。当初のドラムの径の設定には、それをよく考えて決定すべきである。

 

108-1.gif

108-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION