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では、大きな荷重が曳航索と機体にかかり易くなっているので、指導者はもちろん、パイロットも曳航者も、注意しなければならない。ウインチ曳航に関して充分な知識をもっていれば、事故は未然に防止することができる。しかし、知識だけあっても、実行しなければ、なんの役にもたたない。手分けして、点検・手入れを行なってから、練習を開始することが必要で、この時間は生命をあがなう貴重なものである。
合宿訓練とか連続練習とかで、予定されたスケジュールどおりに実施するため、つい無理して強行すれば、次のようなことが原因となって事故が起こる。
1.整備不完全(ウインチおよび索を含めて点検・手入れが不充分)。
2.暖気運転が不充分。
3.ウインチ操作に不慣れなため(なれた指導者の不足)。
このほか、いろいろな原因があると考えられるが、この曳航法はすべてが飛行機のエンジンに相当するので、不注意から、機体その他曳航装置の破壊を招くことになるので、注意してほしい。

 

 

 

 

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