の状態にするように努力する。たとえば、AまたはDの状態になったときは、ボールが左にかたよって、吹き流しは右へ流れている。このときには、左足に力を入れて、方向舵ペダルをふめば、ボールは右により、吹き流しは左へよって滑りが少なくなる。Cの状態になったならば、その反対にやればよい。
このときに注意することは、前者は修正のときにやや機首が上がり、後者はやや下がりぎみになる。
旋回の初動と終了
持続操作が安定してきたら、次は初動の終了を行なう。両者ともに、補助翼も方向舵も持続のときよりも多量に使用するため、アンバランスになりがちで、ボールと機体の姿勢を充分に注意する。その実例を2−15図に示す。
機体を左へ傾斜させるために、操縦桿を正しく右図Aの実線のように動かす。Bの点線のように動かす傾向があるので機首がやや上がりぎみになってから、持続旋回になる。この反対に、右に傾斜させるためには、機首が下がりぎみになる。
無意識に操作しても、この傾向がなくなるようにしなければならない。特に注意しておきたいのは。一般に補助翼よりも昇降舵の利きが敏感なので、この傾向は目立ちやすい。
右旋回の場合には、操縦桿を押しぎみになるので。次回のように、機首が下がりぎみとなる。
ボールゲージの動き
左旋回のときは、このように機首が移動する
旋回のときの操縦桿の動き
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