グライダーは、飛行機に比べて機体が軽くできているばかりでなく、その割合に翼面積が大きいので、重量対翼面積の比、すなわち翼面荷重W/Sが30〜20kg/?uである。そのうえに、機体全体の重量とパイロットの重量比が小さいので、座席にパイロットが乗っているときと、乗っていないときとの差が大きい。たとえば、W/Sが30kg/?uから20kg/?uに変わり、20kg/?uは10kg/?uになってしまうので、少し強い風が吹くと、1−38図の(a)のように、吹き飛ばされてしまう。1−38図の(b)のように、ダイブブレーキまたはスポイラーが出ていると、揚力があまり増加しないので、ある程度防止することができる。