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(2)中山水道
野島灯台の南東方約1mの水道中央部においては、伊良湖水道より約20分早く転流し、最強流速は時により1.5knを越えることがある。渥美半島寄りの流速は中央部よりやや強い。

 

(3)師崎水道
師崎〜日間賀島間の水道中央部においては、伊良湖水道とほほ同時に転流し、流速も伊良湖水道と大差がない。

 

(4)名古屋港高潮防波堤開口部
中央堤〜知多堤間の東航路開口部においては、伊良湖水道より約35分早く転流し、最強流速は1knである。鍋田堤〜中央堤間の西航路開口部においては、伊良湖水道より約30分早く転流し、最強流速は中央堤寄りで約1.5kn、鍋田堤寄りでは約1knである。

 

(5)鳥羽港周辺の狭水道
桃取水道中央部においては、伊良湖水道より約1時間早く転流し、最強流速は2knに達することがある。菅島水道では、伊良湖水道より東口で約20分早く、西部では約50分早く転流し、最強流速は1.1Knに達する。加布良古水道においては、伊良湖水道より約1時間20分早く転流し、最強流速は1.8Knに達する。坂手南方水道中央部においては、伊良湖水道より約1時間30分早く転流し、最強流速は1.5Knに達することがある。

 

〔潮流及び潮汐曲線の解説〕

 

(1)潮流・潮汐の曲線は、それぞれ四季の朔望(大潮)と両弦(小潮)の頃の平均状態を示したものである。年によって多少の差異がある。
なお、潮汐については、平均水面からの値である。

 

(2)春季及び秋季とは、春分(3月21日頃)及び秋分(9月24日頃)の前後を、夏季及び冬季とは、夏至(6月22日頃)及び、冬至(12月23日頃)の前後をさし、その頃の朔望(大潮)と両弦(小潮)期の曲線を図に示してある。

 

 

 

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