
7. ウミガメ類
環境問題が大きく取り上げられる昨今、ウミガメにスポットが当てられる機会が多くなり、身近な動物として認識されてきた。
日本近海に来遊するウミガメ類は、アオウミガメ・アカウミガメ・タイマイ・ヒメウミガメ・オサガメの五種類が知られている。伊勢湾沿岸のウミガメ類の来遊状況や生態を報告した文献は少なく、詳細に関しては不明な点が多い。しかし、近年産卵種であるアカウミガメについては産卵状況の調査が始められており、ここではアカウミガメの産卵状況を記述する。
伊勢湾東側の知多半島では、知多市新舞子から常滑市新開町・小林町(鬼崎海岸)・美浜町小野浦・奥田・南知多町内海・山海にかけて、上陸及び産卵が確認されている。
三重県沿岸では、津市・松阪市・伊勢市・鳥羽市で上陸及び産卵が確認されている。産卵期は6月中旬から8月上旬にかけて行われると考えられる。
[専門家連絡先]
愛知県水産試験場 0533-68-5196
三重県水産技術センター 05995-3-0016
三重大学生物資源学部 0592-32-1211(代)
南知多ビーチランド 0569-87-2000
名古屋港水族館 052-654-7080
【資料】
*南知多ビーチランド調べ 平成7年7月28日現在
日本生物教育会第49回全国大会三重大会
*記念誌「三重の生物」 1994年8月 三重生物教育会発行
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