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? 生物相・生物資源生産

1. 塩性群落

塩類を含んだ土地で生育できる植物、海岸の塩性湿地などで生育する植物の群落を言い、伊勢湾沿岸域ではシバナ等の塩性植物群落が見られる。
(1)田中川河口(三重県河芸町)
砂泥質の干潟が広がり、アシ原やハマサジ・ホソバハマアカザ・ハママツナなどの塩沼植生の帯状分布を見ることができる。
(2)内海川河口(愛知県内海町)
特有なシバナの塩性植物群落を見ることができる。シバナはホロムイソウ科の多年草でモシオグサとも呼ばれているように海辺や内陸の塩沼地に自生する。
葉は細長く8〜10cm、幅10〜25mm位で太い根茎の先に多数群生する。9月初旬に花茎を出し、総状に多数の緑色の目立たない小花を1〜6個つける。
[専門家連絡先]
三重大学生物資源学部 0592−32−1211(代)
日本水産資源保護協会 03−3533−5401
【資料】
*「日本の野草」 山と渓谷社 平成6年
*「海岸の自然観察」 愛知県自然保護課 平成元年

 

 

 

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