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また、データの最新性に関わるアップデイトネス(各データがどのくらい最新なものであるのか)も広い意味での精度であると言える。
データベースの設計に当たっては、記述されているデータに関してどの程度までの精度が保証されたものであるかを明確にしておく必要があり、今後の課題の一つであると言えよう。

 

3.3.2 データペース運用手法の確立
地理情報システムを用いた電子センシティビティ・マップシステムの構築に当たっては、あらかじめデータベースの仕様及び目的を明確にしておくほか、その運用手法を確立することも重要な要素となる。本節ではデータベース運用手法に関する今後の課題について、いくつかにグループ分けして述べることとする。

 

(1)更新システムの確立
データベースの連用体制を確立させるためには、更新システムを明確にすることが重要な要素となる。更新システムが確立されていないデータベースは、利用価値が半減すると言っても過言ではない。
即ち、ユーザーのニーズ、データベースの運用コスト及び個々の情報が時間の経過とともにどの程度変化するのかなどの要素を勘案の上、データベースの更新システムを確立させる必要があり、今後の課題の一つであると言えよう。

 

(2)普及促進活動の実施
一般論として、データベースはユーザーに盛んに利用されなければ構築した意味を持たない。昨今、オーブンシステムという用語が情報処理業界で盛んに使われていることからも明らかなように、同業界においては、これからのデータベースは原則としてオープンでなければいけない、

 

 

 

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