
かじめデータベースの設計を行うことが重要なポイントとなる。
例えば、重要な情報のみ随時更新することとし、重要性が低い情報については更新の周期を長くする等の手法が考えられる。いずれにせよ、データベースの利用目的との整合を図りつつ、コストを睨んだ高度な判断に頼らざるを得ないと考えられる。
また、このような検討を行う際には、データの流れを明確にしておくことも必要であろう。データの流れの明確化とは、即ち、データの提供がシステム管理者に対してどこからどの程度の頻度で発生するのか、データベースがユーザーに対してどの様な経路を経てどのくらいの頻度で配布されるべきなのか、そしてユーザーはそれをどのように使うのかを、明らかにしておくことを意味する。
(4)データベースの運用体制の決定
新たにデータベースを構築する際の、もう一つの重要な決定要素として、運用体制の確立の問題がある。
即ち、構築したシステムの責任者を誰にするか、どのようにシステムを管理・運用してゆくのか、データベースに対するセキュリティをどのように設定するべきであるのかなどの問題を、あらかじめ明確にしておく必要があると考えられる。
3.2.2 その他の知見
本節では、今回の作業を通じて得た、その他の知見について具体的に述べることとする。
(1)データ量の事前把握の必要性
システムを設計するに際しては、あらかじめそのデータ量を把握しておくことも重要なキーポイントである。
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