2.近畿圏のソーシャルロジスティクスの実現に向けて
これまで近畿圏の各地域において、地域の特性を生かした望ましい物流拠点像について検討してきた。
そして、それらの物流拠点が互いに連携することによって、都市郡・幹線道路の交通環境改善、広域的な防災・環境共生システムの構築、地域経済の高度化・活性化、秩序ある土地利用の展開が図られるように、近畿圏をとりまく様々な社会問題について対応し得る物流体系が構築されるものと期待される。
物流拠点整備構想は、荷主・物流事業者といった物流に携わる者から、消費者や地域住民にいたるまで、社会全体の満足を実現するために望まれる物流拠点像と近畿圏内における物流拠点の配置についての基本的な考え方を示したものであり、近畿圏ソーシャルロジスティクスを実現していくにあたって、整備構想の実現を積極的に進めていくことが望まれる。
近畿圏のソーシャルロジスティクスの実現と物流拠点整備構想の関係

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