§14.武道の必要性
(1)武道は世界に誇る国技であります。武道は日本民族の歴史とともに生成発展して来た世界に誇る心身一如の文化財であり,国民の最も愛好する運動であります。 (2)武道は,新しい日本人としての自覚への道であります。我が国の武道の振興は,戦争への道ではなく,平和への道,社会正義への道,日本民族の魂を培い日本人としての自覚を深める道であります。 (3)武道は心身の鍛錬を主として,気育,知育,徳育,体育を兼ねる人間完成への実践の行道であります。 (4)武道は自己の中にある日本を発掘する作業であります。※新しい武道として 合気道は,身心一如の身体教育として,民族を超え,国境を超えて世界の人々を結ぶ役割を担う。 (1)高遠なる理念 (2)高度な技術性 (3)教育指導体系 ○稽古の形式的条件(外円) ○稽古目標(内円) ※道歌
道歌は,合気道創始者植芝盛平翁が,合気の心を歌うため,その都度創作されたものである。数多くあるなかから一部をここに載せるので,創始者の心境を充分くみとっていただきたい。 ○合気とは愛の力の本にして愛は益々栄えゆくべし ○合気とは万和合の力なりたゆまずみがけ道の人々 ○声もなく心も見えず惟神神に問はれて何物もなし ○大宇宙合気の道はもろ人の光となりて世をば開かん ○美しき此の天地の御姿は主のつくりし一家なりけり ○古より文武の道は両輪と稽古の徳に身魂悟りぬ “武の心とは,他と争わずにすますことにある”
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