§4.基本動作
基本動作は,あくまで技の動きにつながるという心構えで行なう。 (1)姿勢と構え(半身) ”まずひとえに身づくり” 合気道は半身に構える-三角法- ※正しい姿勢の原則 1.力学的に安定していること。 2.筋肉にかかる負担の少ないこと。 3.内臓諸器官の機能を防げないこと。 4.総合して美しいこと。 ※正しい姿勢 イ骨格についての姿勢…角度 ロ筋肉についての姿勢…硬軟 イ.正しい骨格のポイント 1.両足は垂直,両足の内側の線は平行。 2.恥骨を後に強く引く。 3.背骨は直上に向かって伸ばす。 4.胸骨を前に出す。 5.顎を引く。 6.腰,肩の左右は平衡。 7.鼻先と臍とは垂直。 ロ.正しい筋肉のポイント 1.足の親指に力が入っている。 2.アキレス腱が伸びている。 3.腰の筋肉と腹との力が均衡して入っている。 4.みぞおち,胸,肩,頸の筋肉は柔軟であること。 5.丹田に力が入っており,肛門は引締っていること。 (2)間合い自分と相手に対してとる距離と位置と方向の関係を重視するだけでなく,気の流動にともなう心理的影響も考慮しなければならない。 (3)目付け相手の動静,つまり「意志の目的」が目に一番速く率直に現われるところから重視する。 (4)手刀”手は円相にして水走り” ”小指から握れ” 手の働きは,打つ,突く,回わす,払う,受ける,つかむ,ひねる,押す,引くなどの正しい使い方を研究する。 (5)運定法(足の運び方) ”膝から下で歩くな” 合気道では,足を移動させるときは,必ず,「すり足」で行なう。 歩み足,送り足,継ぎ足,回り足,膝行 (坐法による運足) 正座←→跪座←→正立趨避
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