日本財団 図書館


 

1.脚の屈伸・回転運動
2.体の前後屈・側屈・回転運動
3.足・腰の屈伸運動(安坐から)
4.合蹴運動
5.足首・足指の関節運動
6.首・肩・腕の運動(正坐から)
7.背腹運動
8.腰の捻転運動
9.背伸運動
10.全身打撲運動
11.手首関節運動
12.全身振動運動
13.深呼吸(深く,細く,長く,やわらかく)
※「天之鳥船の行」とは
合気道の修行の一つに「天之鳥船の行」(俗に船漕ぎ運動という)があります。
これは両手を櫓を漕ぐように握り,体を前に屈し,また後に反り,腰を中心に体の重心をとり,手・足・腰が前後に動き,体が崩れないようにする。同時にいつも気を臍下丹田の一点に集めて,心の乱れや動揺をしずめる修行で,動きのなかで物理的,生理的,心理的た安定を鍛錬するのが特徴です。この行には鎮魂の「振魂の行」が付きものです。
※基礎体力の養成(からだづくり)
基礎体力の養成は,からだをつくることによって積極的人生への生ぬく力をつけることである。
合気道の修行の基盤として,最少限の体力を要するので,できるだけ健康の維持と体力の増強をはからなければならない。そのための栄養と衛生とに注意し,すすんで基礎体力の強化のための鍛錬もおこたってはならない。
(1)基礎体力の養成は誰にも共通に人間の生存や生活に欠くことのできない必要なものとしてとらえ,からだをきたえる。
(2)からだの調和を重点的に考え,体力を全面的に発達させる。
(3)強制でなく,自主的に自分でできる能力を身につけるようにする。
(4)からだづくりは,体力が高められるだけでなく,高めた体力を効果的に使えるように工夫していく。
(5)からだづくりは,生活のなかで合理的にできる運動として身につけていく。
(6)からだづくりは,規律のあるよい生活習慣としていく。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION