あとがき
「高齢社会における聞こえの保障と健康」このシンポジウム終了後、直ちに報告書作成作業に取りかかりましたが、編集しながらっくづく思い出されたのは、2年前のあの忌まわしい「阪神・淡路大震災」でした。
「第3回全国難聴者福祉大会」の報告書の完成を目前にしながら、自然災害による不可抗力とはいえ、一部原稿の散逸といった取り返しのつかない失敗をおかした事実でした。大自然の猛威の前には、人間の努力など本当にはかないものでありましたが、そんな轍を踏まないようにと、録音テープや転字した原稿、更にそれをワープロ入力したフロッピー、印刷出力した原稿紙等々それらの保管管理体制を十分に配慮したうえで編集作業に努力いたしました結果、再びあのような災禍にも遭わず、ここに完成して報告書を皆様にお届けできますことに安堵を覚えております。
今回のシンポジウムには各界の著名の方々が講演者に、コーディネーターに、パネリストとして登壇していただき、貴重な発言を戴きましたので一言一句もおろそかにできないと、慎重のうえにも慎重を重ねて、校正、編集をいたしましたが、生身の人間のなす業ですのでどんな間違いをしているかも知れません。不実の表現や記載がございましたら、何とぞご指摘を下さいますようお願い申し上げます。
最後になりましたが、短時日の間にテープ起こし、ロール起こしをして戴きました要約筆記サークルの方々、並びに印刷をして戴きましたNTTプリコム(株)様に厚くお礼を申し上げます。ありがとうございました。
平成9年3月1日
広報担当委員一同