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(2) 議題(1)第66回MSCの審議概要について
事務局から、資料IR(96)一2−1に基づき説明があり、誤字修正及び次の質疑応答の後了承された。
○:SAR条約の見直しに関して、インター・セッショナル・ワーキング・グループ(ISWG)とはどういうことか。
□:SAR条約の見直しに関しては、IMOにおける審議の枠組みとしてはCOMSARが担当することとなっているが、年1回開催されるCOMSARだけでは、重要且つ緊急案件であるSAR条約の見直しが進まないことから、第2回COMSARの前にISWGを開催するものである。
○:VTSのガイドラインに関して、法的な問題と技術的な問題の双方が課題となっている。NAVにおいては一般的に技術的な問題のみを審議してきているが、今後、法律委員会(LEG)における本件の取り扱いはどうなるのか。
□:LEGの方はフォローしていないので、調査する。

 

(3) 議題(2)第42回NAVの審議概要について
事務局から、資料IR(96)-2-2に基づき説明があり、誤字修正及び次の質疑応答の後了承された。
〇:WIG CRAFTとはどういうものか。
□:水上航空機を含めて航空機は通常空高くを飛行するが、海面効果を利用するため、海面すれすれを飛行して高速で移動するものがWIG CRAFTである。
WIG CRAFTが飛行機か又は船がという定義付けは未だIMOの中でも整理はされていない。NAVにおいて、ラメイア氏(蘭)等はこれは航空機にあたるという感触を持っていた。
ロシアの説明によれば、飛行速度は時速約500?であり、大型のWIG CRAFTでは海面から20メートル程度上空を飛行することができ、船舶等がいる場合はさらに高度を上げることも可能な由であった。
我が国でも、プレジャー用に小型のWIG CRAFTが開発されていると聞いている。
〇:軍事用に開発されているのか。
□:ロシアからはそのような説明はなかった。
○:燃料の効率から見ると高く飛んだ方が良いのではないか。
□:ロシアによれば、海面すれすれを飛行して海面効果を利用した方が効率はよい旨の説明があった。
○:WIG CRAFTは、COLREGの規定の中の「船舶(水上航空機を含む)」の範疇で全ての形態を捉えていこうというのが、ラメイア氏の考え方か。COLREG18条を適用するということか。
□:ラメイア氏は既存のCOLREGの中で対応させたいというスタンスであるが、ロシアとしてはWIG CRAFTの取り扱いをもつと明確にさせたいということだ。
NAVの席上においては、WIG CRAFTに不利な結論付けを望まないロシア側の思惑もあって、ロシア側からさらに情報を提供するので検討を続けてもらいたい旨の提案があり、結局、COLREG適用の有無等を含めて今次のNAVとしての取りまとめは全くなされずに意見の言い放しで終わり、次回NAVで継統審議することになっている。

 

 

 

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