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(12)RORO船の安全
(13)国際信号書
(14)海賊及び武装強盗での特別な信号
(15)氷海航行に関するWMOハンドブックの見直し
(16)IMO標準海事コミュニケーション用語
(17)海難船の移動・沖合構造物とプラットフォームの曳航
(18)WIGクラフト(海面効果翼船)の操船形態
(19)潜水船の旅客の安全
(20)1997年議長の選出
(21)作業計画(Work Program)
(22)その他

 

5 審議内容

(1) 船舶の航路指定(議題4関連)
本議題に関する案件は、議題5及び6関連等の案件と併せて全てルーティング・ワーキング・グループ(WGA)において議論するようプレナリーにおいて指示され、WGA議長ラメイヤ(蘭)により個別に詳細に検討され、プレナリーに報告された。
主な審議概要は以下のとおりである。

 

? マラッカ・シンガポール海峡の航行上の危険(マレーシア提案)
本件については、寄与文書はないものの、プレナリーにおいてマレーシアよりTSS設定の進捗状況について報告があった。
報告の中で、マレーシアは、96年5月、我が国JICAと沿岸三国との間で今回提案のTSS設定海域に存在する未確認の沈没船、浅瀬等の再測量につき合意された結果、96年10月より約21月かけて水深測量が行われる予定であり、この測量結果を踏まえて最終的なTSSの形状を決定する、また、沿岸三国としては本年7月4,5日にスラバヤにおいて専門家会合を開催して次回第43回NAVに向けてTSSの修正提案を準備していくこととなった旨を表明し、テークノートされた。

 

? 南アフリカ沿岸周辺における分離通航方式(南アフリカ提案NAV42/4/1)
プレナリーにおいて、OCIMFより、南ア提案を検討する前に満載喫水線条約(LL)を見直すべきである旨を表明したが、プレナリー議長より、LLの改正は年月を要すことから、この場でLLを議論することは不適当である旨のコメントがあり、現行のLLに基づき南ア提案をWGAで検討することとなった。
WGAにおいて、冒頭、南アより、今回のTSS設定案を一部修正する旨の提案があった。修正の概要は、次のとおりである。
現在、アルファード・バンクスを中心とする半径6海里の円内海域が避航水域(Area to be avoided)として設定してあるが、LLの夏期帯域と季節冬季帯域の区分線もアルファード・バンクス上及びFAプラットフォームの北側を略東西に通過している。今回設定するTSSはアルファード・バンクスを中央分離帯として南北から挟んだ形状となり、東向け航路帯は季節冬季帯域に設定されている。また、FAプラットフォーム付近では東向け及び西向けども季節冬季帯域に設定されている。(このため、喫水線の変更により、例えばペルシャ湾からヨーロッパに向かう油積載タンカー等に大きな影響がでる模様である。)

 

 

 

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