て開発されており、気象庁(気象衛星センター)では、この赤外画像を用いた手法により、電子計算機との対話形式によって解析を行っています。
ドボラック法での熱帯低気圧の強さは、最終的にはCI数(注2)
として、1・0から8・0まで0・5間隔で表され、中心気圧および最大風速と対応づけられています。
気象庁で調査したCI数と中心気圧および最大風速との関係を表2に示します。ちなみに図2に示した雲パターンは、T1からT4はそれぞれCI数1・0から4・0に、T6は6・0以上に対応します。

<図2>台風の雲パターンの変化(ドボラック法)

10-010-1.gif

<表2>CI数と中心気圧および最大風速

10-010-2.gif

五、おわりに
やや専門的な記述となりましたが、船舶関係者から通報して頂いた実況を気象庁で利用している一側面を理解して預けたかと思います。台風の解析は気象衛星の雲画像でも行えますが、船舶実況はその検証のための資料としても重要な役割を果たしています。
船舶から通報された一つ一つの実況を無にすることなく、より精度の高い海上警報として利用者の皆さんへ還元いたします。困難な中での観測が多いことと思われますが、今後とも船舶データの通報にご協力をお願いいたします。
(注1)Central Dense Overcastの略で、台風の中心部を覆う円形状の積乱雲域のことを言う。
(注2)Curent Intensity Numberの略で、ドボラック法における台風の強さを示す。

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