第四十回 船員労働安全衛生月間実施要綱

もう一度 初心にかえって 安全衛生

09-019-1.gif

1、趣旨
昭和三十二年以来毎年実施してきた船員労働安全衛生月間も、今年は一つの節目である第四十回を迎える。
この間、船員の災害防止については、船員災害防止基本計画の策定及び各種施策の推進等関係者が一体となって長年にわたり続けられたたゆまぬ努力により、船員災害の減少は徐々にその成果をあげているものの、船員の死亡災害については陸上産業と比較して依然として高い発生率となっている。
他方、近年の船員労働を取り巻く状況は厳しく、船員の高齢化、乗組員の少数化、外国人船員との混乗化等が進む一方で若者の海離れが進んでおり、これを踏まえ安心して働ける魅力ある職場づくりが急務となっている。
このような状況に対処するためには、船員災害を着実に減少させ、安全で快適な船内作業環境、居住環境を実現していくことが不可欠であり、このためには、年間を通して船員災害防止のための対策を進めることは当然のことであるが、特に全国一斉、集中的に展開される本月間運動を通じて平成八年度船員災害防止実施計画に定める主要対策である
@漁ろう作業における「転倒」の防止等死傷災害防止対策の推進
A汽船の「転落・墜落」の防止等死傷災害防止対策の推進
B高年齢船員の死傷災害防止対策の推進
C中高年齢船員の疾病予防対策及び健康増進対策等の推進
D外国人船員の混乗にかかわる安全衛生対策の推進
E十分な乗組員数の確保及び労働時間の短縮等労働条件の改善の推進に積極的に取り組み、関係者が一体となってこれらの諸対策を

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ