とともに、綿密な調整を行うことができるような国際協力の体制を整え、長期にわたり対応していくことが必要である。
そこで、日本海難防止協会は、海上保安庁の指導と協力の下に、日本財団((財)日本船舶振興会)からの助成金を受けて、シンガポール連絡事務所を開設し、本事業に取り組むことにした。
2、連絡事務所の実施事業
(1)マラッカ・シンガポール海峡をはじめとする東南アジア海域における船舶通航実態等の調査分析
(2)マラッカ・シンガポール海峡をはじめとする東南アジア海域における航行安全対策等の調査研究
(3)東南アジア各国に対する国際協力に関する事業
(4)東南アジア各国の動向等必要な海事関係情報の迅速な収集および管理
(5)その他、東南アジア海域における航行安全および環境保全対策に関する事項
3、連絡事務所の概要
(1)事務所の名称=社団法人 日本海難防止協会 シンガポール連絡事務所(英文名は別記)
(2)所在地・電話番号=(別記)
(3)組織=所長一、所長代理一、現地スタッフ三

 

シンガポール連絡事務所の祝賀会
日本海難防止協会は、去る七月三十一日、シンガポール連絡事務所開設披露祝賀会を東京・東八潮の「船の科学館」に隣接するフローティングパビリオン“羊蹄丸”のアドミラルホールに、関係者を迎えて開いた。
祝賀会では、はじめに寺井日本海難防止協会会長があいさつし、事務所開設の趣旨と経緯を説明したうえ、開設に当たり協力を頂いた関係者への謝意を述べるとともに、今後のご支援をお願いした。
次に来賓を代表して、北沢運輸政務次官、笹川日本財団理事長、新谷日本船主協会会長から、それぞれ同事務所の必要性と今後の活動に期待する旨の祝辞があった。
続いて奥西日本海難防止協会理事長が当旧参加者に配った同事務所の案内リーフレットをもとに、開設報告を行ったあと、土坂海上保安庁長官の音頭で乾杯して、同事務所の発足を祝った。
最後に同事務所の則包辰男初代所長が紹介され、則包所長は「みなさんのご期待にそうようスタッフ一同力を合わせ、初期の目標に向かって努力する」と力強く決意を表明した。

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