観光週間実施要綱(第32回観光道徳の高揚と観光資源の保護週間)

平成八年五月十五日
観光対策関係省庁連絡会議決定
1、 趣旨
観光は、現代社会において日常生活を離れて生活の変化を求める人間の基本的欲求を充足するものとして、人間性の回復を図り、健康・体力の維持向上に重要な手段となっており、また、国民の自由時間の増大、所得水準の向上、自然志向の高まりなどを背景に年々活発化するとともに、国民生活に不可欠なものとして定着してきている。
観光が国民福祉の向上と国際親善の増進の面において重要な役割を果たしていることにかんがみ、観光資源との調和を保ちつつ、観光の意義が国民に正しく理解され、また快適で安全な観光が行われるよう@国民の観光に関する正しい観念の普及A観光資源の保全B健全な観光旅行の促進等に関し、協賛団体の協力の下に「観光週間」を実施し、広く国民に対し積極的な広報活動を行うものとする。
2、 時期
平成八年八月一日(木)から同月七日(水)まで
3、 主催
二十省庁および都道府県
4、 協賛
当協会など百団体
5、 重点実施目機
〈観光道徳の高揚〉
観光は、国民生活に安らぎと潤いを与え、また、国民生活の質的充実に大きな役割を果している。内外の観光が活発化している状況の中で、観光道徳の低下による観光資源の損傷等の問題が懸念されており、観光におけるマナーの問題を従来にも増して重視し、観光道徳の高揚を図ることとする。
〈観光地の美化〉
観光地の美化については、例年広範な国民運動として進めてきたこともあって大きな成果を挙げているが、これまでの成果に加えさらに運動の実があるよう、「ゴミは持ち帰る」という意識の定着化を一層積極的に推進する。
〈健全な観光旅行の促進〉
国民生活の向上や地域の活性化等に果たす観光の役割にかんがみ、休暇の充実、旅行の分散、観光情報の充実等観光旅行の一層の促進を図るための環境整備について、国民各層や関係者に対する啓発活動、諸行事等を積極的に展開する。
6、 実施テーマ
本週間の諸行事の実施に当たっては、上記実施目標について広く国民に対し理解と認識を深めてもらうことが重要である。
そのため、より効果的に浸透させる手段として「美しい観光地、マナーを守って楽しい旅を」を統一テーマとして設定し、一層の推進を図ることとする。
7、 主な実施事項
〈国民に対する広報・啓発〉
(1)主催者によるもの
@テレビ、ラジオ、新聞、政府・地方公共団体広報誌等への掲載
A学校教育、社会教育
B観光地におけるキャンペーン
C観光功労者の表彰
(2)協賛団体によるもの
@ポスター、パンフレット、チラシ、ステッカー等の作成・配布
A機関誌(紙)等への掲載
B電車、バス、船舶、航空機内等における放送
C講演会、シンポジウム等の開催
D観光地におけるキャンペーン、ゴミ袋の作成・配布およびくずかごの設置
Eテレビ、ラジオ等による観光情報の提供
〈観光関係事業者への啓発等〉
@機関誌(紙)による周知
A運行管理、防火、避難誘導、食品衛生管理体制の充実の呼びかけ
B研修の実施
C事業所における朝礼、点呼特等における従業員に対する周知
8、 推進要領−省略−

 

 

 

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