小安協連絡会議を開く

平成八年十一月十二日、十四時から十六時まで、東京・虎ノ門パストラルにおいて、平成八年度全国小型船安全協会連絡会議が開かれた。
この日の出席者は、主催者の(社)日本海難防止協会から西山専務理事ら五人、海上保安庁関係では、本庁から警備救難部航行安全課・谷補佐官はじめ三人、小型船安全協会の所在する各管区から航行安全課専門官五人、日本海洋レジャー安全・振興協会から二人、関東・中部・関西・瀬戸内・九州北部の各小型船安全協会の役員中心に十一人の合計二十六人だった。
会議は、主催者の(社)日本海難防止協会の西山専務理事、海上保安庁の谷航行安全課補佐官がそれぞれ挨拶の後、次の議題について、担当者の説明を聞いたうえで意見交換した。

 

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@プレジャーボート等の海難発生状況について
A日本海洋レジャー安全・振興協会の事業について
B各小型船安全協会の活動の現状等について
Cその他
なお、この連絡会議は、日本海事財団の委託による事業である。

 

新刊紹介
航海の安全はなんたって見張りだ

 

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筆者は、出版にあたって次のように述べている。
「本書は、私が日本海難防止協会の訪船指導員としてフェリー各社の船に乗船した折りの、船内懇談会あるいは陸上での懇談会の時にお話させていただいた講話の内容をまとめたものです」
「ここ数十年の海難統計では"見張り不十分"等の原因による海難事件は二〇パーセントの高率を占めています。さらに"居眠り"による海難事件を加えると三〇パーセント近くにもなっています。そして、それらの事件は、ほとんどがヒューマンエラーによるものだともいわれています。逆にいうと、見張りさえしっかり行えば海難事故の三〇パーセントは減少するということになります。"航海の安全はなんたって見張りだ"これが私の信念であります。本書が海難防止の一助になれば幸いです」と。
本書は、船長であり、医学博士(眼科)でもある著者が光・色・目についての基礎的な知識について詳述し、さらに永年にわたる調査研究の成果を織り込みながら、視覚情報がもたらすヒューマンエラーとその対応についてまとめたものである。
航行安全の指南書の一冊に加えてほしい本である。
(海文堂出版・三、二九六円)

 

 

 

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