ESIワークショップ開く

概要
十一月二十七日、十時三十分から運輪省国際会議室において「沿岸域環境リスク情報マップ整備・普及のためのワークショップ」=International Workshop for the Promotion of Environment Sensitivity Index for Oil Spill Response in Tokyo,1996=が開かれた。
当日は、講演者として、日本、ドイツ、米国および国際海事機関から各一人、聴講者として、運輸省運輪政策局海洋室長他、関係省庁、関係団体・業界から二十五人通訳を含め三十人が出席した。
演題
当日の各講師の演題は、次の通り。
@「わが国における環境リスク情報マップの現状」日本:(社)日本海難防止協会大貫伸氏
A「ドイツ北海沿岸域における環境リスク情報マップについて」
ドイツ:GKSSリサーチセンターK・H・Van Bernem氏
B「油流出に対する環境リスク情報マップに関する米国の取組み」
米国:海洋大気庁(NOAA)Robert Pavias氏
C「環境リスク情報マップの促進に関するIMOの取組み」
国際海事機関(IMO)
Saara Lintus氏

 

01-014-1.gif

 

趣旨
タンカー等からの大規模な油流出事故が発生した際に、その被害を最小限にくい止めるためには、沿岸域の生態系、水産資源、沿岸域利用状況等に関する情報を、例えばマップの形などで予め把握しておくことが重要である。
わが国においては、このようなマップの整備・普及のための調査などの取組が緒についたところである。
以上の状況を踏まえ、既に沿岸域の環境リスク情報をマップとして整備し、防災関係者による利用が進められている米国およびドイツの先進国および世界的にその整備・普及に取り組んでいる国際海事機関(IMO)の専門家と意見交換等を行い、わが国における環境リスク情報マップの整備・普及を促進するため、本ワークショップを開いた。
なお、本ワークショップは、シップ・アンド・オーシャン財団の平成八年度海外交流基金により実施されたものである。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ