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(6)今後の2・4土の部活動の傾向

ア) 実施しない学校が多くなる2(4.3%)

イ) 原則として実施しない学校が多くなる21(44.7%)

ウ) 条件つきで実施している学校が多くなる19(40.4%)

エ) 実施する学校が多くなる4(8.5%)

オ) その他1(2.1%)

 

☆ 第2・4土曜日の大会開催については、全く実施していない県が少なく、「原則として実施しないがやむをえない場合がある」としている県がほとんどで、今後はさらに、実施の方向で検討されている県もあり、日程の確保に苦慮されている現状がある。従って、部活動についても全く実施していない所が少なく、「原則として実施しない」か「条件つきで実施」が40県を数え、大会の日程、練習の関係で条件・制限つきで実施せざるをえない状況にあるようである。学校5日制が完全実施されればますます大会日程や活動時間の確保が困難になっていく中で、学校5日制の趣旨をふまえながら、どのように実施していくかが課題となってきている。

 

(7)運動部活動の位置づけ

ア)学校教育活動、教員の勤務時間内5(10.6%)

イ)学校教育活動、教員の勤務時間外まで40(85.1%)

ウ)学校教育と社会教育を併せた活動0

エ)社会教育0

オ)その他2(4.3%)

 

(8)今後の運動部活動の位置づけ(方向性)

ア)学校教育活動13(27.1%)

イ)社会教育に移行1(2.1%)

ウ)学校教育、社会教育の両者31(65.9%)

エ)その他2(4.3%)

 

(9)運動部活動に関する学校教育と社会教育に関わる諸問題のうち現在緊急な課題()内県数

・社会体育との接点の難しさ(4)

指導者(7)、施設(3)、勤務時間、報酬・地位(2)等

・指導者の不足(6)

・社会教育が地域のスポーツ活動を促進できるような制度づくり(2)

・社会体育活動で活動している生徒の引率の問題、学校での立場の理解(6)

・外部コーチのベンチ入りの条件整備、コーチの資質(6)

・事故の責任、保障等の問題(2)

・部活動の意義に対する見直し、指導要領との関連(5)

・スポーツ人口の減少、部活動離れの傾向(2)

・入試制度の改革

 

☆ 現在の運動部活動は学校教育活動の中に位置づけられており、部活動が学校教育の中で重要な役割を果たしているという認識のもとで、私たちの活動が続けられている。しかし、今後は社会教育との両輪での活動になろうという方向性を持たれている県が31を数えているが、上にあるような様々な課題が存在している。

特に指導者の問題を上げておられる方が多く、学校現場においても指導者不足に悩まれている現状にがあるだけに、大きな課題となってくるであろう。なによりも、部活動の意義をもう一度確認し、今後の部活動のあり方について検討していく中で、しっかりとした制度づくりをしていかなければならない。

 

 

 

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