
2) 現在、外部指導者をお願いしている学校について 『外部指導者を導入して良かった点』 ・専門的技術指導をしてもらえる。(41%) ・顧問不在の時、指導してもらえる。(14%) ・技術面がかなり向上した。(14%) その他の意見として、「練習方法の多様化」「技術的な向上からマナーの向上が見られた」「外部指導者から顧問が練習方法、調整方法を学べた」「緊張感が高まり、引き締まった雰囲気の中で練習ができた」「生徒に多面的な指導ができた」等の意見が返ってきた。 『外部指導者を導入しての問題点』 ・勝敗にこだわった指導が見られ、中学校の部活動という人間教育面で多少問題があった。 ・週1回では、生徒が外部指導者になじみにくい。そのため、生徒理解がされないまま技術指導に走る傾向が見られた。 ・平日は仕事を持っておられるので、学校への指導はボランティア要素が強い。社会的フォローが必要である。 ・指導謝礼を十分に支払えない。(財源確保の問題) その他の意見として、「休日等に顧問に相談なしに活動した」「指導法における顧問との 相違」等の問題点が指摘された。また、「特に問題はなかった」という意見も多数見られ た。 以前は外部指導者を導入していたが、今は導入していない学校が9校あるが、県教育委員会外部指導者派遣事業の期間が1年間ということ、補償問題、顧問との指導上の相違から中断または継続していけない状況にあることがうかがえる。外部指導者導入についての問題点を解決していくためには、更に研究を重ねていく必要がある。 3) 現在、外部指導者を導入していない学校について 「現在、指導者がいるので必要と感じない」が圧倒的に多く、各学校での部活動顧問の活躍を示している結果となっている。ただし、「外部指導者導入イコール勝利至上主義」という考えの回答もあり、「生徒が顧問と外部指導者のどちらに従ったらよいか迷う」「顧問・外部指導者とのトラブルを懸念する」等の意見もある。また、「外部指導者を導入したいが、適任者がいない」という悩みを抱えている学校も見られる。 今は、特に外部指導者を必要としない意見が多いが、運動部活動顧問の校務・指導上負担の大きい中、社会体育への移行が叫ばれ出しており、そろそろ教育関係者と社会体育関係者が真剣に協議する時期に来ているのではないだろうか。 2. 運動部活動における外部指導者の今後の導入について
図?今後の導入について

今後、外部指導者の導入を考えている学校は16技あり、種目的にはサッカー・剣道・卓球(3校)、バレーボール・野球・ソフトテニス(2校)他にソフトボール・バスケットボール・陸上・水泳が挙げられている。また、全種目の部活動への導入、種目未定だが該当者がいれば考えるという学校も見られた。 外部指導者として「どのような人を」という問いに対しては、ほとんどが「専門的な技術・技能を身につけている人」と答え、更には、
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