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1 本校の「学校外指導者」の導入について

本校では、過去において2回「学校外指導者」を導入したことがある。「学校外指導者」の導入については、2回とも千葉県の「運動部活動指導者派遣事業」によるものである。しかし、この2回の「学校外指導者」の導入においてはやや異なる結果を生みだした。そのことについて紹介したい。
(1) 第1回「学校外指導者」の導入について
? 種目名ソフトテニス
? 期間平成4年度の1年間において30回を実施
? 指導者八千代市ソフトテニス協会より派遣
(2) 第2回「学校外指導者」の導入について
? 種目名男子バスケットボール
? 期間平成6年度の1年間において30回を実施
? 指導者八千代市バスケットボール協会より派遣
(3) 「学校外指導者」を導入しての考察
本校において2回の「学校外指導者」の導入の機会があったが、「生徒の声」、「顧問の声」より、考察を述べる。
? 第1回「学校外指導者」の導入について
1回目に「学校外指導者」を導入したときは、顕著な成果を上げることができなかったそれは、つぎに示す内容が原因として上げられる。
A 漠然とした考えで「学校外指導者」を導入し、明確な「ねらい」をもって行うことがでなかった。
B 顧問と「学校外指導者」との関係を密にした連携を図らなかったこと。
(a) 部の「活動方針・意図」について十分な理解がされないうちに始まった。
(b) 「学校外指導者」主導型の指導となってしまった。
(C) 生徒一人一人の実態に応じたものとならなかった。
(d) 要求する技術が高すぎた。
(e) 生徒たちが「自分を分かってくれない」と思ってしまった。
? 第2回「学校外指導者」の導入について
2回目に「学校外指導者」を導入したときは、かなり成果を上げることができた。
A 「学校外指導者」の選定については、学校側で行った。
「学校外指導者」自身が優れた技術を有していたことはソフトテニスと同様であったが「外部指導者」の選任に際し、本校女子バスケットボール部の顧問が「学校外指導者」につて、中学生時代より「人柄」や「実績」を良く知っている知人を紹介し、依頼したため、男子バスケットボール部の「実態」や「活動方針」等が十分に理解された後に指導を受けることができた。
B 顧問主導型を維持し、常に顧問との連携を密にして指導を行うことができた。
これにより、顧問からの情報がしっかりと伝わり、生徒一人一人の実態に応じることができた。そして、生徒一人一人の心情を理解した指導が実現でき、生徒たちが要求する技術に応じた指導が行われた。

2 「学校外指導者」の導入について、「今後の課題」として考えられること

(1)  学校経営方針や内容について、よく理解された指導が行われること。
(2)  顧問の部活動の活動方針や活動内容について、よく理解された指導が行われること。
(3)  生徒の実態についてよく理解され、生徒の要求・要望が充足されること。
(4)  保護者の要求・要望について、よく理解できていること。

 

 

 

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