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一和歌山県中学校総合体育大会のこれから一

 

和歌山県中学校体育連盟研究部委員長
和歌山市立有功中学校教諭魚谷欣司

 

1. はじめに

 

運動部活動は、スポーツをしたいという生徒の自発的な欲求を満たす場であり、学校教育活動の一環として、心身ともにたくましい生徒を育成するとともに個性を伸長し、望ましい人間関係を育てるうえで大きな役割を果たしている。また、生涯を通してスポーツに親しみ健康で明るい生活を営む能力と態度を育てるうえでも重要な活動である。
現在運動部活動はさまざまな課題を内包している。しかし、多くの生徒が運動部活動に大きな期待を寄せている現実をふまえその課題を解決し意義のある活動にする努力が大切である。
和歌山県中学校体育連盟では、その課題のいくつかが解決できるように、平成8年度より和歌山県中学校総合体育大会の開催方法をブロック持ち回り方式に変更した。その変更の背景や経過、課題を整理し競技会の運営を通し今後の運動部活動の位置づけや指導のあり方等を考えるきっかけとしたいと思う。

 

2. 和歌山県中体連の沿革と現状

 

(1)沿革
昭和23年度和歌山県中学校体育連盟(以後県中体連と呼ぶ)設立する。
昭和24年度紀北・紀南の2地区において第1回県中学校総合体育大会を開催する。
昭和27年度第1回近畿中学校総合体育大会(大阪)より県代表選手を派遣する。
昭和29年度県中体連が和歌山県体育協会に加盟する。
昭和30年度近畿中学校総合体育大会に県内事情により不参加(昭和30・31・32年度の3年間)
昭和33年度近畿中学校総合体育大会に再度参加を始める。(近畿中体連に復帰加盟)
昭和35年度紀南大会中止する。
昭和36年度紀南大会再開する。
昭和39年度紀北・紀南の2地区を一本化した県中学校総合体育大会を開催する。
近畿中学校総合体育大会が持ち回り開催となる。
昭和40年度県中学校総合体育大会種日別・男女別優勝旗を作成する。
昭和46年度第26回黒潮国体が和歌山県で開催され県中体連としても最大限協力する。
昭和49年度第1回和歌山県学校体育研究協議会を小・中・高連携して開催する。
昭和56年度第1回県中学校駅伝大会が開催される。
昭和59年度全国中学校選抜体育大会が持ち回り開催になりその第1回大会を近畿ブロックで実施。
和歌山県は陸上競技・相撲・剣道の3種目を開催する。
平成6年度県中学校総合体育大会を持ち回り開催にすることを事務局より提案する。
平成8年度県中学校総合体育大会を4ブロックの持ち回り方式にて開催する。

 

(2)和歌山県中学校体育連盟規約の抜粋
第3条 本連盟は県下中学校生徒の体育を振興して体位・体力委の向上を図り、スポーツ精神を養い、健全な心身の発達に寄与することを目的とする。
第4条 本連盟は前条の目的を達成するため下記の事業を行う。

 

 

 

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