
学校完全週5日制に向けての部活動(運動部)の在り方について
〜生徒の健全育成と学校・家庭・地域社会の連携について〜 北海道中学校体育連盟調査部 函館市立五稜中学校信田博之 1. はじめに
教育現場に学校週5日制が導入され5年がすぎ、現在は第2・第4土曜日が休日である。中央教育審議会では、学校完全週5日制を、21世紀の初頭を目途にその実施を目指すべきであると答申している。このような社会状況の中、生涯教育が叫ばれ、更に生涯スポーツが、国民の大きな欲求のひとつとなっている。 そこで、学校週5日制と部活動の活動状況をふまえ、生徒の健全育成のための、運動部の在り方がいかにあるべきか。という観点のもと、学校週5日制と運動部の関係について、考察を深めていきたい。 2. 北海道の地域性と調査方法
北海道中学校体育連盟は782校の加盟校と208,649名の生徒(平成7年度)を抱える大規模な組織である。 北海道はご存じの通り、面積においては全国一広大であり、北海道がひとつの地方として考えられている。中体連においても、26地区の中体連に分かれており、さらにその中で細かく地域ごとの中体連に分かれている。大会においても、各地域の大会から26地区の中体連大会、さらに各支庁大会そして全道大会へとつながっている。 行政単位として広く、他地域との関わりや連続性・統一性に欠ける面が見られる。そのため、それぞれの地方、地域によりいろいろな面で取り組み方法や、組織等にちがいがみられる。 また、北海道の地域的な特性として、週5日制の進行状況や部活動に対する考え方などが、都市部と町村部との意識や実状に差が大きいことが考えられる。 そこで今回の調査については、北海道全体からの平均的な意見を収集したく、下記のような方法を採用した。 アンケートの内訳は、大都市3・中規模都市20・地方小都市6・町村部11、合計40校にアンケートをお願いした。されにその学校において開設されている、計334の部活動の担当顧問の先生方からの、アンケートを集約した。 3. 学校5日制と運動部活動の活動状況について
?第2、第4土曜日における部活動について 第2・第4土曜日に部活動を行っていますか 
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