
週5日制にかかわる運動部活動のあり方
鳥取県中学校体育連盟研究委員 鳥取市立桜ヶ丘中学校宮脇勝弘 1. はじめに
平成7年より月2回の土曜休業日が設けられ、はや2年が経過しようとしている。平成4年の第2土曜休業日実施以来、県内各中学校では、生徒一人ひとりの自主性を尊重した地域社会での諸活動を重視し、従来より行っていた中学校での部活動を自粛してきた。しかし、地域や家庭の活動に計画的、積極的に参加し、休業日を有意義に過ごしている生徒ばかりとは言えない現実がある。
また一方では、月2回の休業日のしわ寄せが教職員の多忙化に拍車をかけ、平日の貴重な部活動指導の時間に影響を与えているという声も聞かれる。そこで、平成6年に実施した運動部活動に関する意識調査の追跡調査を教職員対象に実施し、週五日制の拡大に伴う部活動指導上の問題点を明確にするとともに、今後の運動部活動のよりよいあり方を見いだしたいと考えた。
(1)調査対象 県内中学校10校(全61校中)の運動部活動顧問
(2)研究の視点1.運動部活動顧間の意識調査
2.運動部活動指導上の問題点の明確化
3.運動部活動の今後のあり方の考察
(3)調査方法 質問用紙法
(4)調査期日 平成8年4月20目〜5月2日
(5)調査回答 166名(男性126名女性40名) 2. アンケート結果及び考察
問1.中学校教育にとって部活動は重要だと思いますか。 (1) 大いに思う (2) 少し思う (3) それほど思わない (4) 全く思わない 
部活動に重要性を感じているという回答は、(1)と(2)を合わせ男性で約85%、女性では100%と大変多い。社会体育でのスポーツ活動の組織が未発達な上、本県小体連が陸上競技と水泳だけになった今、中学校の運動部活動への期待はさらに大きくなっていると考えられる。また、生徒理解、生徒指導の場として学校教育に欠かせないものとなっていると考えられる。 問2.部活動は生涯スポーツヘの手だてとして有効であると思いますか。 (1) 大いに思う (2) 少し思う (3) それほど思わない (4) 全く思わない
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