日本財団 図書館


 

『滋賀県中体連の運営と競技力向上対策について』

滋賀県中学校体育連盟
滋賀大学附属中学校菅井孝明

I. はじめに

本県中体連は、国公私立中学校103校、52,000人の中学生により組織し、県当局、並びに県教育委員会と緊密な連携を保ちながら、諸活動を展開している。
どの県でも取り上げておられるだろうと思われるが、県民総スポーツの趣旨を踏まえ、「生涯体育・スポーツの基盤づくり」と「競技力向上」並びに「研究活動」を3本柱として、中学校体育の振興を図り、各中学校の運動部活動を積極的に援助推進し、発育期の中学生の体力の向上、旺盛な気力、社会性の育成等、青少年の健全育成を目指し努力してきた。
近年、生徒数の減少と教員数の減少、生徒の部活離れ、価値観の違いと積極的意欲の低下、学校週5日制への対応と競技会の運営、等々の課題も抱えている。分科会のテーマに関わりながら、本県の現在までの取り組みを紹介し、これら課題にも触れてみたい。

?. 滋賀県中体連の組織と運営について

県内の19郡市を各支部として基盤を形作る単位とし、地域・学校数等を勘案して、9ブロックを編成している。
第1ブロック滋賀・高島滋賀郡・高島郡
第2ブロック大津大津市
第3ブロックA草津・栗太草津市・栗太郡
B守山・野洲・近江八幡守山市・野洲郡・近江入幡市
第4ブロック甲賀甲賀郡
第5ブロック蒲生・神崎・八日市蒲生郡・神崎郡・八日市
第6ブロック愛知・犬上・彦根愛知郡・犬上郡・彦根市
第7ブロック長浜・坂田長浜市・坂田郡
第8ブロック東浅井・伊香東浅井郡・伊香郡
各支部に、支部長・評議員をおき、支部長評議員会を議決機関とする。また、会長・副会長と各ブロックから理事1名(特別選出理事も可)を出し、理事長・副理事長を中核とする執行運営機関をもって活動を推進している。
専門機関として、20競技専門部と研究部を持つ。本県研究部は、県中学校体育連盟発足以来、組織されているが、むしろ、体育研究会に集まっていた体育科を熱愛する教員によって「県中体連」が旗上げされてきたともいえる。昭和23年「戦後の混乱期にあって、わが国を立て直すのは青少年の体育による」という理想のもとに熱心に取り組んできたクラブ指導と研究部活動の両輪の取り組みで始まったもので、本県中体連の研究部の持つ意義と役割は、大きなものがあった。

 

?. 競技会の運営本県中体連の歴史の中で、幾度かの変遷を経て、現在は、春・夏・秋の総合体育大会と、冬季スキー大会、駅伝競走大会を開催している。

また、本県の大会は、“ウィークデー開催を原則”に、春季大会2.5日、夏季大会ブロック予選2日・県大会2日、秋季大会1.5日、駅伝(ブロック予選0.5日、県大会0.5日)、冬季スキー大会1日の9日を使って行っている。(内夏季大会の4日は長期休業中)

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION