
[4]中学校指導者の考える『競技カ向上』について
以上のような本県運動部活動の現状のもとで運動部指導者の考える『競技力向上』のとらえ方を次の観点から集約と傾向の分析を行なった。 (1)指導者全体の傾向 表9 

?上位は「特性に触れ、将来的に楽しめるようにする」、「基礎体力を養う」、「礼儀・協調性身につける」、「精神力を養う」が全体の80%近くを占めている。このことは、男女それぞれの特徴ともかさなるが、男女に差がみられるのは、「礼儀・協調性を身につける」が女子に高く、「技術・技能を磨く」が男子に高い傾向にある。 ?その他としては、「仲間づくり」に関連する回答がいくつかあった。 (2)年齢別の傾向 表10 

当然のことながら、全体の傾向(表9)とほぼ同じ割合を示しているが、そのなかで、年代別特徴をみてみると、次のような点がある。 ?年代別比較による高い割合をみると、20代は「運動特性に触れ、将来にわたって楽しむ」、30代は「試合で勝てるようになること」、40代は「生活の中に運動を取り入れることができる」、50代は「強い意志やたくましい精神力を養うこと」が、他の年代に比べて高い割合を示している。 ?30代と50代が近似値を示していている。 ?40代を過ぎると、「代表になって活躍」よりも、「競技人口の拡大」を考えていることがわかる。
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