
[写真:19/表彰を受ける親孝行の模範家族代表たち] 
題に取り組んでいる。 1993年の台湾高齢者(65歳以上)の就業率は14.2%で、東南アジア各国に比べて非常に低いことは前にも述べたが、高齢者の中には健康な人が多くいる。この貴重な労働力を活用するため、内政部も各地方自治体に、シルバー人材センターを設立することを奨励している。現在、台北市、台北県、雲林県、新竹市、台中市、台南市がシルバー人材センターをつくっている。 その他に、高齢者と同居することを奨励するため、所得税法にはすでに同居世帯の所得を50%軽減する規定があるが、将来、老人福祉法を改正して、親と同居の子供には国民住宅を優先的に購入できるよう改正する予定である。 3.台湾の高齢者福祉の展望
台湾の人口は、将来高齢化がもっと速く進み、比率ばかりでなく、絶対数も急激に増加することは、第1章の分析ではっきりしている。しかし、これに対応する政策は、まだ企画が始まったばかりで、前途遼遠である。この老人福祉の対策は、現在の高齢者の要求を満足させるだけでなく、将来の色々な変化をも考慮する必要がある。例えば、将来高齢者の比率と人数が増えると同時に、この高齢者を支持する青壮年人口が相対的に少なくなるということ、また家族形態がもっと変化して、子供と同居する可能性がもっと低くなり、家庭内での扶養や介護はもっと難しくなること、そして一人当りの医療費が医術の進歩
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