者は24%で、約4分の1を占め、「不愉快である」と評価する者が14%、残りの63%は「普通」だと評価している。「不愉快」な理由は、主に「体が悪いため」と「経済的問題」に起因する人が多い(表2−24を参照)。これを性別に見ると、女性よりも男性の方が、「非常に愉快である」という比率が少し高く、女性の方が身体状況が悪いようである。年齢別に見ると、年をとるほど、「不愉快」の比率が高くなる。これは主に身体状態が悪くなるためである。また、教育程度別に見ると、学歴が高いほど、生活が愉快であるという比率が高まるのが注目に値する。これは、高い教育を受けた人たちは、老齢期に入っても楽しく生きていける人が多いことを示し、将来、高齢者の教育程度の上昇に伴って、高齢者の生活も主観的な満足度が高まるものと期待される。 表2−24 高齢者が現在の生活に対する評価 1993年 (%)
資料:表2−6と同じ。 7.まとめ
高齢化人口に入ったばかりの台湾の高齢人口はまだ若いが、性比が高いのが特徴で、将来、男性高齢者の生活の問題が大きく浮かび上がってくると考える。幸いにして、男性高齢者の71%が有配偶者で、単身で住んでいる者が約10%と低い。しかし、将来、家族形態の変化
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