
表2−3 台湾高齢人口の男女年齢別配偶関係状況 1995年末

資料:内政部、「台閘地区人口統計」1995年。 の未婚率が高いことによる。 65歳以上高齢者の教育程度は一般的に低く、女性が男性よりもっと低い。1990年において65歳以上の女性のうち77%が無学であったが、男性は42%で、その差は大きい(表2−4を参照)。将来、比較的良い教育を受けた壮年期の人口が、老年期に入ることによって、高齢者の教育程度も次第に高くなると予測される。 2.家族関係と居住状況
台湾は中国家族制度の影響を受けて、大家族を理想としてきた。しかし、社会の近代化に伴って、大家族の維持が次第に困難になり、核家族(二世代家族)の占める比率が高まった。つまり、既婚の子供と一緒に住む比率が減ったことになる。台湾省家庭計画研究所の調査によると、1965年には、20〜39歳の有配偶女子の65%がいわゆる大家族(三世代家族、拡大家族を含む)と住んでいたが、この比率は1985年に43%まで下がった。その反面、核家族に住む比率が、35%から57%に増加した。この家族形態の変化は、老人の生活に大きく影響してく
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