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第2節 2010年の仙台市民の生活

 

1.仙台市民の家計消費の状況

(1)推計結果の主な特徴
ア 仙台市全体の消費支出額の変化
2010年における各世帯の消費水準を1995年時点と同水準と仮定して推計すると、仙台市の1世帯当たりの消費支出は−3.8%減少するとみられる。要因別の寄与度をみると、世帯規模の縮小すなわち世帯人員の減少により−2.2%減、高齢単独世帯の増加など人口の高齢化による世帯分布の変化により−1.6%城となっている。
また、仙台市の世帯数は2010年までに19.3%増加するとみられることから、仙台市全体の消費支出額は、1995年の家計調査ベースで推計すると14.7%増、1年間の金額では約2,000億円増加する(表1−2−1参照)。
なお、これらの値は家計調査ベースの推計値であり、医療費については健康保険からの支払いを含んでおらず、家計が医療機関に直接支払った金額のみであるなど、市民経済計算における家計の最終消費支出とは異なるものである。
一方、消費性向が一定(1995年と同じ)で所得再分配後(年金を主たる収入とする世帯も含めた)の1世帯当たりの可処分所得が年平均0.5%又は0.7%増加するとした場合は、2010年の仙台市全体の消費支出は1995年に比べて、それぞれ23.7%、27.4%増加するとみられる。この所得再分配後の可処分所得の増加率は、今後の経済動向や租税及び社会保障の負担割合の上昇等を踏まえて推定すべきであるが、ここでは最近の勤労者世帯の可処分所得の推移を参考に、年平均の伸び率を0.5%又は0.7%増とした。

 

表1−2−1 2010年における仙台市全体の消費支出額

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注1:1世帯当たり消費支出額は仕送り金を除く1か月間の金額 注2:仙台市全体の消費支出額は1年間の金額 注3:[]内は2010年までの増加率

 

 

 

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