
1.4 解析条件および解析ケース
(1)解析条件
地震応答解析は下記条件で実施した。
〔解析方法〕
解析方法は、直接積分法による線形の時刻歴応答解析法とする。また各クレーンの減衰定数は、横行1次をh=2.5%とした剛性比例型とする。
〔クレーンの状態〕
作業時と休止時(休業時)の2状態を対象とする。なおコンテナクレーンの作業時(ブームダウン時)はトロリアウトリーチとする。
〔脚部の条件〕
脚部と地面との接合(脚部支持)条件は、横行方向、走行方向、上下方向の3方向固定条件とする。
〔地震入力の位置〕
地震入力位置は、脚部(地表面位置)とする。
〔入力加速度〕
・表1.2に示した入力地震波で既往の代表的地震波(八戸NS,エルセントロNS,開北橋)については、脚が浮き上がらないレベル(現行設計の水平震度0.2以下)として、各地震波一律に最大加速度100Galで入力する。
・兵庫県南部地震については、脚の浮き上がりの有無や発生応力のおおきさの概略を把握するため、観測加速度そのままの大きさを入力する。
〔入力方向〕
・既往の代表的地震波については、現行設計に従い横行方向、走行方向それぞれ単独に入力する。
・兵庫県南部地震については、横行方向、走行方向、上下方向それぞれ単独に入力する場合と、実際と同じように3方向同時に入力する場合を考える。
(2)解析ケース
以上の条件を解析ケースとしてまとめ表1.3に示す。
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