2. 理想的なシステムモデルの構築
2.1 システムネットワーク
図2.1に全体的なネットワークの構成を示す。
図の中央の太線枠は全国的に複数個存在するローカルCICを示し、同じく図の右側は統括CICを示している。その他の枠は、海上保安庁の各機関、気象庁、漁協やマリーナなどの機関及びレーダー施設や気象観測施設を示している。
ネットワークの構成は、海上保安庁の内部情報交換用ネットワーク、各センサーからのデータ入力用ネットワーク及び利用者向け外部ネットワークに大別される。
1) ローカルCIC内のネットワーク
図に示すようにFW(ファイアウォール)を挟んで、上部に外部向けLAN(ローカルエリアネットワーク)、下部に内部向けLANに分離している。
外部向けLANには、外部のネットワークと接続するルータ装置(RT)、インターネットのホームページを管理するWWWサーバ機能、テレホンサービス用の電話応答機能及びFAXサービス機能が接続されている。
内部向けLANには、海上保安庁専用線と接続するRT、各センサーから伝送されるデータを取り込む情報取込装置、システム共通のデータベース管理装置(DB)及びシステム保守用のメンテナンス装置が接続されている。
FWは、内部ネットワークを外部からの侵入者によるコンピュータウイルスによる破壊行為や情報の改ざん、情報への不正アクセスから守るセキュリティ機能である。
2) 統括CIC内のネットワーク
図に示すように、外部接続用RT及び内部接続用RT、WWWサーバ機能及び他のシステムとのデータ通信を管理する通信サーバでLANが構成されている。
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