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1.1.1 情報の収集と編集

1) 航路標識情報

広域電波標識を管理しているロランCセンター、DGPSセンターおよび船舶に情報提供を行う海上交通センターとは直接的なネットワークが必要となろう。

それ以外の航路標識の運用状況は、一旦ローカルCICで取りまとめの上で統括CICに伝達される。

統括CICでは、全ての航路標識の運用状況を把握し、「航路標識の運用状況」として編集する。

2) 気象情報

各地の気象データは、ローカルCICで処理されたのち、中継されて、統括CICに伝送される。そのデータから、全国気象現況リストが作成されるとともにデータの蓄積を行い、必要により統計処理される。

3) その他の情報

航路標識の設置、廃止、休止、計画等に関する情報は、本庁灯台部から文書で収集する。また、その他の周知文書、参考資料(航路標識の諸元、利用方法、技術的資料、航路標識の整備方針など)も広報文書として編集する。

1.1.2 情報の出力

1) インターネットサービス

利用者への出力はインターネットサービスが適しており、インターネットサービスのみとする。

 

図1.1.2 インターネットサービスの案内ページの項目例

 

2) ローカルCIC等への配信

ローカルCIC、海上交通センターへ情報をオンラインシステムで配信する。DGPSセンターへはDGPSデータフォーマットの特別情報として搭載すべき情報を配信する。

航行警報として伝達すべき情報は、航行警報担当セクションに配信する。

 

1.2 沿岸航行援助情報センター(ローカルCIC)の運用

 

ローカルCICは、全国約20カ所を想定しており、沿岸レーダー情報のニーズが低い地域のCICは船舶気象通報業務が主体となるであろう。

ここでは、総合的業務を行うCICを想定し、その業務の流れを図1.2にイメージしてみた。

 

 

 

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