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1.5 災害応急対策実効性検証システム

 

1.5.1 災害応急対策実効性検証システムの概要(基本機能)

 

災害応急対策実効性検証システム(以下、「検証システム」という)は、地域防災計画を運用したり、応急対策計画を見直すにあたって、応急対策実施のプロセスに応じて本システムを操作することにより、当該市町村の地域特性や基本的な策定方針等に見合う実効性のある計画となっているかどうかを点検・検証し、その見直しの方向性を把握できるようにし、このことにより防災担当者の応急対策業務を支援することを目的として開発したものである。

 

1.5.2システムの基本構成必要情報及びシステムの形態・構造

 

1.3.1の基本機能に対応したシステムとするためには、以下の各サブシステムが必要となる。以下、各システムごとの目的と搭載データの概要を示す。

 

(1)地域防災計画見直しのポイント一覧
特に、災害初動期を含む災害応急対策計画を中心とする地域防災計画そのものの見直しにあたってのポイント・留意事項を一覧表化したものであり、一覧表にはこれらポイント・留意事項等に関するデータを登載する。
(2)災害応急対策計画の実効性チェックシート
当該市町村の地域防災計画(応急対策計画)の実効性を把握できるようにしたシート。シートには、地域防災計画の計画項目に対応した必須の応急活動項目と事前に準備しておくべき事項をチェック項目として登載しておき、これらを逐次チェックできるようなレイアウトとする。
(3)災害応急対策シナリオ(ロールプレイングシート)
実戦的な災害応急対策計画とするためのロールプレイング(図上演習)用シナリオ.シナリオとは、当該市町村の活動環境知応急対策計画の実効性を確認するための関するチェックシートの形でとりまとめられたものであり、応急対策計画や対策そのものの実効性を担保するために改善すべき事項等を抽出するためのチェック項目を予め登載しておく。

 

1.5.3 災害応急対策計画見直しのポイント(一覧表)の整理

 

阪神・淡路大震災以降に刊行された市町村地域防災計画のうち、有用な災害応急対策計画を収集・整理してパソコンにデータ入力するとともに、市町村の地域特性にみあった初動対応計画見直しにあたっての留意事項(ポイント)を整理し、これらを一覧性のあるシート上で表示できるようレイアウトする。そのため、本システムを構成するデータベースのレイアウト及び操作プログラムを改善するとともに、システムを実用レベルとするための方策を技術的に検討する。

 

 

 

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