保安部紹介
佐世保海上保安部
「ようこそ、、佐世保へ!」
佐世保海上保安部救難係長
奥瀬広孝
(海洋レジャー行事相談室長)
佐世保海上保安本部は、長崎県北部の海の玄関口である佐世保港に面した佐世保市にあります。
佐世保港は、皆様もご承知のとおり、米軍及び海上自衛隊の基地があり、現在も港内水域の約83%は、日米地位協定に基づく提供水域となっており、各種制限が課せられています。
佐世保港内鯨瀬付近では、佐世保名物の朝市をやっており、新鮮な魚等が安く入手できます。
佐世保西方海域は、西海国立公園に指定されております。同公園の中心をなす九十九島は170あまりの島が点在しております。この海域は、好漁場で、アジ・サバ・イワシの他、イサキ、タイ、水イカ、アラカブ等多数の美味しい魚が釣れます。また五島灘のアジを、最近関サバ、関アジに対抗して、五島のゴンアジとして売出し中です。
南東側には、日本三大急潮の一つに数えられる針尾瀬戸にかけられた西海橋があります。
また、当部の針尾送信所には“ニイタカヤマノボレ”を発信した無線塔(高さ135m)3本があります。この海域では、アラカブが釣れ、近くの食堂等では、安くて美味しいアラカブ定食が食べられます。
また針尾瀬戸の奥には、大村湾があり、この湾内には、全国的に有名なハウステンボス・オランダ村・バイオパークのレジャー施設もあり、釣り・海水浴・レジャー等を楽しむところが数多くあります。
このように、佐世保海上保安部は、自然に恵まれた環境の中、日夜、密航取締り・海難救助は、もちろんのこと、プレジャーボート等への海難防止指導を積極的に実施しているとともに、多種多様化する海洋レジャーへの問い合わせにも対応しています。
佐世保へおこしの節はご遠慮なく、お立ち寄り頂くか、お問い合わせ戴ければ、私が責任を持ってお答えします。
最後に、佐世保市には、大小4つのゴルフ場もあり、ゴルフをするにも最適なところです。
地区だより
長崎小型船安全協会
「張切っています!長崎小安協」
(長崎小型船安全協会)
会長 福田一幹
長崎県は、北海道と同等の海岸線を有しいるところから、多くの県民も海に親しみを感じ、海に関係する仕事に携わっている人が多いのも長崎県です。
また、長崎市は、観光が1番、好漁場に恵まれた水産が2番で、それに続いて造船の街でもあります。
このような環境のなかで、昭和63年にわが長崎小安協が産声を上げました。
設立当時、会員560名でスタートしましたが、現在では615名の所帯となり、そのうち海上安全指導員25名と23隻の安全パトロール艇が指定されております。
また、私達は、小安協設立当時から、海難が発生した場合の救助組織も併せて造りたいとの願望がありまして模索していましたところ、当時、島原市に所在していた「(社)日本水難救済会長崎県支部」が余り活動していないとのことから、日本水難救済会長崎県支部を長崎に移したらとのアドバイスがあって、各方面に折衝した結果、平成4年に島原市から長崎市に移籍することになりました。
まず会長を長崎市長にお願いしました。副会長には長崎小安協の会長であった私が就任し、会員も長崎小安協の会員を主体に構成し、6個所の救難所を設置して活動を開始しました。
一方平成5年には、対馬に7個所の救難所と12の支所が設立、平成6年には、壱岐の5個所にも救難所が設立されて、活動を始めました。
ところが、対馬、壱岐の救難所の会員の主体は、漁業協同組合の関係者によって構成されていましたが、長崎については、長崎小安協の会員が主体となって活動を開始しました。
一方、長崎小安協としての事業も、補助事業である現場指導、安全パトロールは当然としながらも、種々の訓練にも積極的に参加し、今年5月29日には、恒例の長崎市が主催する防災訓練に長崎小安協として7隻の船を出動させ、長崎海上保安部のご指導を受けながら、出動時からモヤイ銃の発射訓練等の救助訓練に積極果敢に挑戦し、参加関係官庁から多大な称賛を頂きました。
この様子は、地元民放テレビが私たちの船から取材し、後日報道特集として放映されました。
嬉しいニュースとして、今年の9月には、「(社)日本水難救済会長崎県支部」に専従の新造救助艇が配備されることになりました。
これは、私たちの熱意が認められて、日本水難救済会本部の計いで、郵政省の年賀ハガキの補助事業と、長崎県、長崎市の御協力及び長崎小安協会員の暖かいカンパにより、4,200万円の救助艇が竣工することになりました。
一方残念なのは、平成2年に長崎小安脇が開設した400MHzの海岸局に所属する船舶局が、最近の携帯電話の激増に飲み込まれ現在74局に減少し、今後も衰退の傾向にあることが予想されることであります。
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