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海の天気のことわざ

長崎県西岸地方
◎局地的な風
○春のはや風、明日は日和、秋西は雨うけ。(平戸、東彼杵)
○朝こち、昼はえ、夕ま西の時は天気。(西彼杵)
○朝からおかばえ、昼なかばえ、夕おきばえ。
(平戸地方の梅雨時の海陸風)
○雨付きの風は奥知らず。
(奥知らずは大風の意)
○春はや、秋西、2月8月のジュリ北。(平戸)
(ジュリは道路が湿る、つまり雨降りの意味)
○春の西風、やせ男に見せるな。(平戸)
(天気が好転するということ)
○きたごちに雨降れば七日止まぬ。(平戸)
○南の暗うて雨降らず、男の孕んで子生まず。(平戸)
(南方の暗いのは絶対に雨にならない。)
○西の暗いのは雨の兆。東の暗いのは風の兆。北に黒雲、時化の兆。(平戸、対馬)
○子丑の時化は寅卯に続き、辰巳に明かしたためしなし。(平戸)
(夜半から始まる時化は明方に続き、昼までに止んだことがない。)
○土用のうちに大風吹けば、七度吹く。
(台風が土用のうちに一度来襲すると、この年は台風の当たり年になる。)
○正二月、八月の手の裏がえし、思う子を舟に乗せるな。(平戸)
(正二月は季節風。八月は台風)
○日の目立つと風、東西に立つと大風。立虹は風。(五島)
○低虹に海荒れず。朝の虹は夕の風。(平戸、五島)
(日の目は立虹と同意味。立虹は虹の足、低虹は虹が低くかかること。)
○朝虹に舟乗るな、夕虹に舟乗れ。
○月の出に次かんば、入りに吹く。出月に突風。月の出に秋風落とす。月の出入りに風(雨)多し。月入り風雨多し。(以上五島)

 

 

 

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