資料3 単線閉そく装置開発に向けた各種検討
1. 委員会・幹事会で、試作した単線閉そく装置の設備及び運用について論議・検討された事柄を記述する。試作した単線閉そく装置は、列車検知をIDプレートを用いた極小ゾーンの双方向通信で、信号機と軌道回路によらない方式である。 本文でも述べているように、この単線閉そく装置の基本イメージは、以下の通りである。 この基本イメージのもとに、駅構内の保安及びこれに関係する信号現示を含めて、一つの保安システムのイメージをIDプレート閉そく式をもとに検討すると、次の電子タブレット閉そく方式(仮称)と整理して考える。 2. 電子タブレット(電子符号トークン)閉そく方式(仮称) このイメージについては、既存の閉そく方式に該当するものがないので、下記の設備内容からタブレット閉そく方式のタブレットが電子化して車上の表示器に表示することで表記の名称にした。 参考までに、電子タブレット閉そく方式(仮称)と、タブレット閉そく方式及び特殊自動閉そく方式(軌道回路検知式)の比較を表−1に示す。 2.1 閉そく装置の動作等 集中連動閉そく装置で、全線の閉そく装置を中央の1個所で行う。 (1) 閉そくの取扱いは、列車の運転士が閉そく取扱の要求兼出発要求の押釦の操作を行う。すると当該列車の識別番号を付加して出発要求の情報を、地上の情報処理装置を経由して中央処理装置が受信する。中央処理装置は識別番号と閉そく解除の条件を照査して自動的に閉そく取扱を行う。
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