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イ. 水や金属の影響
(a) マイクロ波の熱作用
本システムでは、マイクロ波(2.45GHz)を使用しているので、マイクロ波を水に照射すると水の分子が分極して振動し、分子と分子の衝突による摩擦熱で水の温度が上昇する現象が起こる。よって、IDプレートとアンテナの間に水の膜が存在すると、電波エネルギーが熱エネルギーに変換され電波が減衰することにより、通信可能距離が低下することが考えられる。
IDプレートやアンテナの表面に水滴が付着したり、表面が水で濡れている程度では分極が無いので殆ど通信距離は低下しない。
(b) 金属の影響
マイクロ波には光と同様に金属で反射される性質があり、IDプレートやアンテナの周辺に金属が存在する場合、IDプレートにはアンテナから直接到達する電波と周囲金属で反射された電波が到達する。直接波と反射波が逆位相で到達すると2つの電波が打ち消し合うため電波が弱くなることが考えられる。

 

3.8 データ通信の仕様

3.8.1 インターフェイス仕様
試作の情報処理装置と地上処理装置間のデータ通信はRS−232Cによる。試作のシリアル通信のインターフェイスについて以下に示す。
(1) 通信仕様

 

表3.8−1 通信仕様

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