
(3)土地所有等(中核的施設群)
土地利用状況
- 現況土地利用状況は、図?一4,5,6に示すように、太平洋に面する 嘉陽海岸と嘉陽集落の間の地区へのアプローチとなる国道331号沿いに モクマオウの防潮林が並び、集落後背の山林地の入り組んだ沢に沿って広がる、 わずかな平坦地を水田として利用するやんばる地域の集落形態の典型的 な土地である。
- 各集落では、かつて稲作が行われていたが、昭和50年代後半までには サトウキビ作に転換し、ほとんど稲作は行われなくなった。嘉陽集落も同様で、 100人程いた住民(平成2年度住民基本台帳)も年々に減少し(現在60人ほど)、 高齢化が著しいこともあって、かつて稲作が行われていた水田も、今は 集落道沿いの一部にサトウキビ・観葉植物などの畑作が行われている程度で、 休耕地・荒れ地も多い。
- 嘉陽集落は、現在60人程の住民が生活を営む素朴な農村である、住人の 4割程が65歳以上で、世帯数の3割は、老人の一人暮らしとなっており、空家や 廃屋もところどころに見られる。(図III一6参照)
- 赤瓦のしっくい屋根や魔よけのシーザーなど、古くからの沖縄の伝統的な 建物や、まとまったフクギの屋敷林などが見られ、集落の背後に鎮座する御嶽、 集落内の祭祀場、村屋(公民館)、共同売店がまとまった「山原型土地利用」 の典型的な集落形態の昔ながらの雰囲気が今も残されている。
- 伝統的な家屋は、木造平屋建・瓦ぶきのものが多く、30棟ほど残っている。 1棟あたり平均50〜60m2で、昭和30年前後に建設されたものが多いが、明治後期 の建物も2棟残っている。
- 嘉陽海岸は、白砂やサンゴ礁のエメラルドグリーンの沖縄のビーチの醍醐味 を十分に味わえる美しい海岸で(約800m)、海水浴や釣り、ビーチキャンプ等、 県民のレクリエーションポイントとなっており、美しい朝日の見られるビーチ としても知られている。
- 国道沿い海岸側の細長い用地は、潮害防備保安林のモクマオウ林となっている。 海岸利用者の通路となっている数ケ所の出入り口付近以外は比較的密度が高い。 一部に亜熱帯植物のアダンも見られ、砂浜へかけては、グンバイヒルガオが 覆っている。防災林造成工事で盛土されており、砂浜との境は高いところで 1m弱程度のレベル差がある。
- 嘉陽橋のすぐ脇に、駐車スペースとして利用されている広がりがあり、 集落内にある共同売店の向かいの付近に公共トイレがある。
- 嘉陽地区の後背地は、概ね標高150mの尾根部から連なる照葉樹林の山林地である。
- また、嘉陽集落の800m程東側の太平洋に面した尾根の先端(標高105m)は、 天仁屋地区と並んで、東海岸のハンググライダーのテイクオフポイントとして知られ、 県内外の愛好者が集まる場所となっており、全国的規模のスカイスポーツフェスティバル の開催会場の一つとなっている。
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